久しぶりのブログ更新。
電波とは無縁の山の上での暮らしは、最高に幸せな日々でした。
「真っ青な空の下、屋根に上って布団をパタパタ~」
ずっと憧れていた夢も叶いました。ふふふっ。
そんなわけで、山小屋バイトの日々を綴っていこうと思います。
良ければお付き合いくださいまし。
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北アルプスの秘境エリアと呼ばれる地、黒部五郎。
そこにひっそり佇む黒部五郎小舎にて、7/23~8/17のド短期で働いてきました。
※当初、双六小屋勤務だったのですが、
諸事情により黒部五郎小舎に変更になりましたん。
双六系列の小屋は4つあります。
わさび平小屋、鏡平小屋、双六小屋、そして黒部五郎小舎。
(ちょっと小耳に挟んだのですが、「双六王国」と呼ばれたりするらしい。笑)
2014/7/23
集合場所は登山口から1番近い、わさび平小屋。
4つの小屋バイトメンバーが集まり、本日はこちらで1泊、翌日上を目指します。
2014/7/24
雨が降りしきるなかレインウエアを着て、皆でうんしょこらしょーと登ります。
途中、鏡平小屋にてお昼休憩。鏡平メンバーとはここでお別れです。
本日の宿泊地は双六小屋なので、あともうひと踏ん張り。が!雨と霧のため視界ゼロ・・・。
オーマイガーーー。
2014/7/25
双六小屋のみなさんとお別れし、黒部五郎小舎を目指します。
最初1時間は急登できついのだけど、あとは稜線歩きや樹林帯を下るのみ。
まだかな?まだかなー??わくわくドキドキ。
楽しみと不安が入りまじる。
おぉっ、おぉぉっ!あれは、、、あの赤い屋根は!?
やっと見えたよーーーー!!
無意識に歩が早くなる。最後転びそうになったのはナイショ。うふっ。
やっと、やっーとこさ到着しましたよ、五郎さん。
抜けるような青空のなか優しい笑顔で迎えてくれたのは、長期バイトのごめちゃん。
その方の笑顔を見て、「あぁ~ここに来れてよかった」と、ホッ~と安堵したのでした。
この日は「ヘリ日」だったので、少しドタバタな様子。
ヘリは、食料や備品など必要なモノを荷揚げし、小屋で出たゴミなどを荷下げしてくれます。
うっとり。なんたって恋焦がれていた五郎さんですから。
長い道のりでしたから。
他の小屋の方たちにはお世話になりました。
温かいお茶やご飯、おかし、お風呂にお布団に。ありがたいなぁ。
すぐ横にある冬季小屋と物干し竿。
冬季小屋とは、冬の間も利用できる無人の小屋(避難小屋)のことです。
夏の間は、男性スタッフの寝床となっています。
※小屋営業は7/1~9/30。
上記期間以外は冬季小屋を開放しているそうです。
林檎(350円)とおビール(アサヒ600円・モルツ650円)。飲料水は無料。
チングルマが満開で、小屋周辺はお花畑となっていました。
コバイケイソウの葉。
白く可愛いお花が咲くのですが、それは数年に1度。
去年(2013年)は当たり年で、真っ白なお花畑になったのだとか!
そして、こちらが黒部五郎岳さん。
とても美しい形をした山。
自然の造形の妙を表したような山。
黒部五郎岳山頂への道は2つあります。
こちらは、「カールコース」。
五郎岳さんのうっとりした山容を眺めながら登るコースで、急登などもなく登りやすいです。
カールでお昼寝したらサイコーーーに幸せなのだ。
もう1つは、「稜線コース」。
周辺の山々を眺めながら登るコース。
岩岩を歩くため高度感たっぷり。強風や暴雨のときは避けるべし。
稜線コースの入り口に位置する、「黒部平テント場」。
いやぁ~、晴れた日のこのテント場は最高です。
あちらの正面に見えますのは、薬師岳でございまーす。
後ろを振り向きますと、笠ヶ岳が見えますゆえ。ぐふっ。
四方八方を山に囲まれた場所にあるため、とても静かです。
奥深く、静寂という言葉がピッタリな場所。
しかーーし!沢が近いため、雨が降った日はご注意を。
再訪したときは、この場所でテントを張ってのんびりしよう。
お仕事しながら、皆さんのテントをうらめしそうに見つめては、そんな事を思うのでした。
こんな感じで始まる山小屋バイト生活。
この後、お天気は下り坂。
ずっとずっーーーーーーと悪天候が続き、
このすんばらしい景色はとても貴重だったんだ・・・と気づくのでした。うぅっ。
次回へつづく。