9月中旬から1ヶ月ほど、知人のワイナリーのお手伝いに行ってきました。
場所は、フランスジュラ県のGRUSSEという小さな村。
とても素晴らしい時間でした。
出逢った景色も、出逢った人も、みんなみんな大好きになりました。
ちょっとここでご紹介。
----------------ドメーヌミロワール----------------
アルザスのジェラール・シュレールのもとで6年以上に渡り働いていた
鏡健二郎氏が、
鏡健二郎氏が、
満を持してジュラ県の南に位置するグリュス村に3.2haの畑を購入し、
2011年より始められたワイナリー。
三方を森に囲まれたこの畑では、今まで1度も除草剤を使われたことがなく、
その結果として多様な植物、草花が自生していて、
彼が理想とする、自然との調和を図った農業を実現する上では大切な要素が揃った環境だった。
そしてその土地の、その年の個性が反映されたワインを醸す上で、
畑で自らの目で見て、触れて、感じながらブドウを栽培することが
最も重要だと考えており、自家栽培のブドウのみを使用する。
セラーでは畑同様の哲学から、醸造を出来るだけシンプルにすることを 心がけ、
温度管理をせずに野生酵母による醗酵を行い、熟成後、無清澄、
無濾過でボトリングされる。
ドメーヌ名のMiroir(ミロワール)は、自身の姓「鏡」を意味するフランス語であり、
自分たちのワインが、ワイナリーの理念を写し出す鏡であって欲しいという
想いで付けられた。
-----------------------------------------------------
お世話になったアパート。
1Fは村役場・2Fがアパートになっていて、
収穫時期のボランティア用住居として、村長さんが貸してくれたのだそうです。
フランスはもちろん、日本からもボランティアさんがいらっしゃっていて、
楽しい共同生活なのでした。
ご近所さんが作られた野菜たち。
スイスチャード・根セロリ・ほおづき・ポロネギなど、見たことのない子がいっぱい。
スイスチャード・根セロリ・ほおづき・ポロネギなど、見たことのない子がいっぱい。
「寮母」(い、一応!)ということで、みんなのゴハンを作っていたので、
この見慣れない野菜たちと、毎日格闘していました。
何度泣かされたことか・・・うぅっ。
何度泣かされたことか・・・うぅっ。
フランボワーズ。可愛いなぁ。
こちらはフランボワーズのクランブルケーキ。
フランボワーズジャムをパウンドケーキ生地に練りこんで、クランブルを乗せて焼きやき。
アパートを出てすぐにある噴水。
アパートから畑までは歩いて5分ぐらい。
(写真上部に見えるのが健二郎さんの畑です。)
その道中にある村の集会所で、お天気の良い日はひなたラーーンチ。
食後はポカポカ陽気の中おしゃべりしたり、お昼寝したり。
収穫中はお天気に恵まれ、雲ひとつない晴天の日が続きました。
サヴァニャンに、シャルドネに、他にもごにょごにょ・・・美味しい葡萄たち。
(ワインの知識が全くないので違いが分かりませぬ。うぅっ。)
畑からお家(アパート)へ帰るときに見える、この景色も大好きでした。
こちらはカーヴ。
摘んだ葡萄をプレス機で絞ったり、マールを仕込んだり、瓶詰めしたり、のお手伝い。
絞りたてジュースは最高においしいのです。
お休みをいただいたので、村歩き。
どのお家にもお花が植えられていて、テーブルセットがあります。
休日の過ごし方はとてもシンプルで、友人を招待したり・されたり。
持ち寄ったワインと手料理を味わいながら、みんなでお喋りして楽しい時間を過ごすのだそうです。
ワインの木樽がそこらじゅうにゴロ~ンと転がっています。
ふっかふかの草のじゅうたんの上でお昼寝。
重たくてごめんよー 。
この車かっこいいなぁ。
可愛いドアの家ばかりで、毎日胸がキュンキュン。
「キュンキュンて・・・その表現古いんじゃなぁーい?」
はい、ロバさんの仰るとおりでございます。
太陽の光が温かくて、とても心地よい。
1時間ぐらい登ったところにある小さな丘。
霧が雲海のようでした。
少しずつ霧が晴れてゆきます。
朝の太陽はなんてやわらかい光なんだろう。
鳥のさえずりを聞きながら、
この実なんだろう?と食べれる実を探しながら、
キョロキョロ挙動不審な動きをしながら帰路につくのでした。
みんなワインが大好き。
座るのも忘れて、ワイン片手にたのしくお喋り中。
基本、昼食と夕食はわたし担当。
(朝食は各自、自由スタイル)
多いときは15名分(少ないと7名ぐらい)を用意するので、それはもう大変でしたー。
ワインと料理とお喋りを楽しむために、
アミューズ~前菜~メイン~チーズ~と順番に出してゆきます。
この日は、イタリアで料理修行中のトムトムが作ってくれました。
お土産にいただいたエスカルゴ。
人生初のエスカルゴ。
別日、ブルゴーニュ出身のフランス人カップルが蕎麦粉を使ったパイを焼いてくれたり。
他のみんなも、オーブン焼きやポトフ・オムレットなど、得意料理を披露してくれたり。
楽しいなぁー、うれしいなぁー。ありがとう。
ここに来て、3年分のお肉を食べたように思います。
(普段1人だと肉をあまり食べないのです。)
ここで食べるお肉は、
どんな人に育てられ、どんな餌を食べ、どんな風に解体・加工され、
どんな流通経路をたどってきたのかがハッキリしたもの。
お肉だけじゃなく、ワインも野菜も卵も牛乳も小麦も。
ほとんどの食材はルーツが分かるものや、Bioでした。
チーズが大好きになりました。
将来、牛とヤギと羊と鶏と…たくさんの動物たちと暮らすんだー。
ミルクを絞ってチーズを作ろう。うししっ。
21時にスタートする夜ゴハン。
「ごちそうさま」をするのは、24時をまわるころ・・・。
この日は、収穫最後の日でした。
この村では、収穫が終わったら車にお花をつけて、
クラクションを鳴らしながら村中を走ります。
みんなで花を摘んで、真由美さんがきれいな花束に。
『プー、プップー、プーー。』
「今年も無事に収穫が終わったよ。ありがとう」
そんな声が聴こえてきそうです。
それではここで、記念撮影をば。
カメラをセットして走りこんで、パシャリ。
(下向いちゃったー。うえ~ん。)
(下向いちゃったー。うえ~ん。)
みんな本当にいい笑顔です。
「ワイン造りは農業です。それは自然の一部を人が借りて行うもの。
私もこの畑で仕事を始めて以来、除草剤、肥料、農薬は一切撒いていません。
天候の厳しい年も、その場しのぎに農薬を使うのでなく、
自生しているイラクサなどの植物から抽出した天然エキスなどを使って、
畑やまわりの環境と対話しながら、しだいに畑の免疫力を高め、
サスナテイブルな栽培をしたいと思っています。」
大好きな大好きな、健二郎さんと真由美さん。
土地の個性、葡萄の力を最大限に引き出すのが僕たちの仕事。
あとは自然たちが美味しいワインを造りだしてくれる。
そんな風に話してくれた2人のワインは、とてもとても美味しいのです。
ミシュランの星付きレストランや、近隣の国からも依頼があるそうです。
「自分たちの造れる範囲で」
「葡萄が育ったこの土地の人々に、たくさん飲んでもらいたい」
そんな想いが強いため、商売っ気まったくなし。
(広告や宣伝・SNS発信など一切ナシ!全て口コミで広がってるんだから驚きです)
自然と、ワインと向き合って、謙虚にコツコツと。
それがそのままワインにも写しだされ、人を惹きつける美味しいワインになってるんだろうな。
とてもかっこよく、心から尊敬するお2人です。
GRUSSEで過ごした日々は、もう本当に楽しくて、幸せで。
ここで出逢ったみんなに感謝です。
ありがとう。
と、これを書きながら余韻に浸るのでした。
さて、現実と向き合わねばーー。
お昼ねスタイル◎ですね!ってまたそこかい!!
返信削除ワインにあった食べ物が美味しそうですね。
でもやっぱり毎日は辛いのでおっさんは甲府でいいや(笑)
今度は何処へいらっしゃるのでしょうか
オコジョと仲良しになりたいなぁ~(前回やないか~い)
しかもなんの文脈もない(爆)
セラさん
削除1人ボケツッコミさすがです。笑
オコジョと仲良くなるには、やはり山で暮らすしかないですね( ̄▽ ̄)
そうなんです、そうなんです。
胃もたれ回避のため、和食も取り入れつつでした。
これからどうしましょうか(^_^;)
少しの間どこかへ出稼ぎに行くかもしれません。
羨ましすぎる〜!
返信削除自分、ワインエキスパートの資格あります。
そんだけワイン好きです。
鏡さんの自然派ワイン、最高じゃないですか。
しかもジュラだからモンドールチーズまで!
美味しそー❗️
自分もボランティアしたいっす!
あー、マジで羨ましー。
sirius5150さん
削除こんにちは、はじめまして。
ワインエキスパートの資格を持ってらっしゃるんですね、すごい!
集まった皆さんもワイン大好きで、収穫年・生産地域・ドメーヌ名などの味きき?をしながら、みんな「う~ん、うぅ~ん、これは何だろう?」としかめっ面しながら、でも楽しそうに飲んでました。
コンテも初めて食べたのですが、あの深みにハマってしまい、思い出すだけでヨダレが。笑
今年ははじめてボランティアを募集したみたいです。
日本に帰ってきてから知ったのですが、健二郎さんたちのワインはすごく貴重なものだったんですね~(^_^;)