2013年3月20日水曜日
放射能を浴びた「X年後」。
『放射線を浴びたX年後』
【ストーリー】
1954年アメリカが行ったビキニ水爆実験。当時、多くの日本の漁船が同じ海で操業していた。にもかかわらず、第五福龍丸以外の「被ばく」は、人々の記憶、そして歴史からもなぜか消し去られていった。闇に葬られようとしていたその重大事件に光をあてたのは、高知県の港町で地道な調査を続けた教師や高校生たちだった。その足跡を丹念にたどったあるローカル局のTVマンの8年にわたる長期取材のなかで、次々に明らかになっていく船員たちの衝撃的なその後…。そして、ついにたどり着いた、 "機密文書"…そこには、日本にも及んだ深刻な汚染の記録があった―
(HPから抜粋)
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この映画を観終わったあと、なんだかとても怖い気持ちになった。
大切な人に会いたくなった。
今から約60年前、オセアニアに位置するマーシャル諸島ビキニ島で水爆実験が行われました。
広島・長崎に原爆が落とされた1945年から9年後。広島原爆の1000倍以上の破壊力があるとされています。
そんな恐ろしいものが”実験”として地球に落とされたのだ。
当時、その海域には1000隻以上ものマグロ漁船が操業していました。
水爆実験が行われた地点から、160km離れた場所で操業していた”第5福竜丸”が被爆。
そのニュースは日本中に駆け巡りました。でも被爆したという報道は”第5福竜丸”のみ。
真実は違うのに。多くのマグロ漁船が放射性降下物に覆われた場所で操業していたのに、、、。
日本政府が真実を隠したのだ。
アメリカ政府と文書を取り交わし、慰謝料として200万ドル受け取ったのだ。
漁船に乗って放射能を浴びた方の多くは、40代~60代という若さでガンで亡くなっています。
これは紛れもなく放射能の影響。紛れもない真実。
この映画が伝えたいことって何だろう。
政府が真実を隠したとか、誤った報道とかそんなことじゃなく、
真実はこれなんだよ、知ることが大切なんだよ、考えてどう動くかが重要なんだよ、
そんなメッセージが込められてる気がする。
そして、放射能は目に見えないし臭いもない。
でも少しずつ少しずつ長い歳月をかけて身体に蓄積され、数十年後に死に至る場合がある。
今症状が出てないのは当たり前で、安心するのはおかしいこと。
これから症状が出ないために、今どうするか?
この映画ではふれられてなかったのだけれど、
ビキニの島民の方たちは被爆し、故郷から離れて暮らしいるという。
アメリカ政府は、診療はするけれど治療はせず。
放射能の影響を調べるための人体実験だったのでは、といわれているそうです。
もちろん海も、海に生きる生命も、島も、島に生きる植物も動物も。
人間が造りだした”核”に汚染され、破壊されたのです。
この映画を観てよかったです。
ありのままの真実を知ることで多くの疑問が生まれました。
少しずつ消化して、自分で選択して進んでいこう。
無知でのほほ~んと生きているわたしだけれど、もう少しちゃんと勉強しよう。汗
もし機会があれば観てくださいな。
公式ホームページはこちら。
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さゆっぴ
返信削除映画見れて良かったね!私も見たいよー。
第五福竜丸で犠牲になった方を始め、
核が持たらす汚染の被害に遭っている人は、
メインストリームでは、知らせられないし、でてこないけれども、
世界に沢山いらっしゃいます。私の友人もその一人です。
だから、自分たちにも繋がってくるんだよね。
今度会う時、色々話そうね!
Kaori
かおりさん
返信削除コメントありがとう!
”核”とは何だろう、と考えるきっかけになった映画だよ。見れて本当に良かった。
核がどのように出来上がるのか(ウラン採掘や加工)、原子炉でウランを燃やした後どのように処理されるのか、そしてそこで働く人たちやその地域の方たちの汚染被害や暮らし。これについて全然知らなかったし、考えなかったよ・・・。
政治的な強い思惑があって隠されるなんて、とてもとても悲しい。でもこれが現実なんだね。
エネルギーを生み出すには多くの犠牲があって、自分も含めてそのエネルギーを使い過ぎている人たちも多くいて。
矛盾ばかりでよく分からなくなるけれど、でもその繋がりをきちんと理解した上で色んなものを決断していけたらなぁって思うよ。
うん!会ったとき色々喋ろう!!かおりさんと然に会えるのすっごく楽しみだよーー!!