2013年10月15日火曜日

ウミガメの漂着死体(ストランディング)。



2013年5月12日、ウミガメの死体が漂着していた。(茅ヶ崎サザンビーチにて)
すでに白骨化しており、うちあげられてからだいぶ月日が経つのだろう。

死体または浮遊力を失ったウミガメが海岸に流れ着くことを、ストランディングと言うのだそう。
発見した場合は、日本ウミガメ協議会へご連絡を



ウミガメは、生涯のほとんどを海洋で過ごすんだけど、親ガメの産卵と子ガメの誕生のときだけは陸に上がるんだって。
それもサケの「母川回帰」と同じように、生まれた海に戻り、同じ砂浜で。

卵は砂の中に産み落とされ、気温が下がった夜間に、殻を突き破り地表へ出てきます。
一目散に海へ向けてみんなでかけっこ~!(外敵から狙われる危険性があるため)
そして海へ戻ってゆくのであります。

そんな可愛いウミガメが、絶滅の危機に瀕しているのであります。
その理由としては、直接的な消費(食肉)・漁業問題・開発などによる生息環境の破壊や変化・海洋汚染による病気などなどなど・・・。
そう、全ての原因はわたしたち人間の生活と深くふか~く繋がっているのだ。







photo
知床の海  [photo by 中村征夫] からお借りしました。




















ちょっと話は変わって、水中写真家:中村征夫さん(ikuo nakamura)の知床写真集。
そこにテカギイカの子育てについて書かれていたんだけどね、イカの母性愛に感動したのであります。

深海2000mに生息するテカギイカ。
産卵したあと、数千個の卵を足の間に抱え、酸素を送るため海面付近に浮上してまた深海へと戻ります。
孵化するまで餌も食べず、何度も何度もその行為を繰り返します。
すべての卵がかえって、赤ちゃんたちが海へ旅立ってゆくのを見届けると、そこで生涯を終えるのです。
(たぶんそんな内容だったと思う、、、。うん、きっと。)

なんてなんて深い愛情なんだろう。しかし、こう感じることも人間的な見方なのだ。
テカギイカたちはそうやって生命の誕生とともに進化してきたんだ。
それが、「自然」。オノズカラ(自ら)シカル(然る)、ということなんだろうなぁ。





Plastic Chair
WIRED「水深2,000mの深海に沈むゴミ」からお借りしました。

















でね、深海2000mってどんな世界?って興味が出て、調べるとこんなサイトにたどり着いた。
椅子や瓶や靴・網やコンテナなど人間が捨てたゴミたちが深海の風景の一部となっていた。








イカもサケもウミガメも、わたしたち人間と同じようにエサを集めて食べる。
ひとつ違うことは、その生物たちは人間や他の動物たちを養ってくれていること。
おまけに自分の身体をさしだして、自らが栄養分となり、次の世代を育てること。

捕食者のない頂点、言い換えれば食物連鎖の頂点にあたる人間は、自然に対して何をしてるんだろうか。
尊重し、もっといとおしむべきだと思う。
「保護」という傲慢な視点でなく、「共に生きる」という視点から考えべきだと。



なんてネットサーフィンしながら思うのであります。
あぁ~思想と行動が矛盾しすぎてる、、、。
少しずつ、少しずつ。まずは知ることから。
どこまでも自分に甘いのでありました~~ほほほっ。


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