道迷い遭難になりかけてご迷惑をおかけするところでした。
登山道からコースアウトした挙句、登山道の痕跡すらない場所へ突き進み、突然現れた湿地に、膝上~太ももあたりまで両足がはまり1人泣きそうになってました。
大きく深呼吸して平常心を取り戻しつつ、日が沈んだときのことを考えてテントを張る場所を探していたとき(この時点で15:30)に、遠くの方から車の音が聞こえてきました。今いる沢沿いと 道路の交差する場所を地図で探し、たぶんここだろうという場所を登ると視界が開け、遠くに道路が。
「助かった」、これが最初に出た言葉。
道路に出たときの、あの安心感は凄まじく、文明のありがたさを強く感じました。
そして自然の怖さも。ぽつんと放り出されたときの自分の無力さも。
行き過ぎたこんな文明なんて、、、と思っていたからバチがあたったのかなとも。
(日にちと迷ったコース)
2013/9/12(木)
冷山歩道の狭霧苑~冷山のコル~渋の湯(麦草峠から渋の湯への下山ルート)
渋辰野館からもう少し北西に進んだ場所から道路へ出ました。
(原因)
ルートについて事前に情報を得ず、地形等も把握していなかった。
マーキング(赤テープや印)があったため正規の登山道と思い込んだ。
下山後のバスまでの時間がギリギリだった。
そのため疑問を感じたが、マーキングがあるから大丈夫と信じて突き進み、
あまり時間に余裕がないからと引き返さなかった。
迷ったときの1番最悪のパターン、沢沿いを下っていったこと。
(これから)
マーキングはあくまでも情報のひとつ、参考程度に。
周囲の地形を確認するとか、登山道の踏み固め具合とか、コンパスで方角を確認するとか、全体を把握した上で総合的に判断。(※わたしのようにマーキングに頼りきっている人がいる場合もあるので、むやみにマーキングをつけて混乱させない)
足元ばかりに気を取られず、周囲を見渡すこと。
振り返ったりして地形や景色をインプット。
時間に余裕を持つ。
山岳保険に入る。
GPSを持つ。(検討中)
なんて色々書いたけれど、少しでも「あれ?おかしい」と感じたら引き返すこと。
元の場所に戻ってもう一度地図を広げて現在地を確認する。
ふらふら~と気を緩めて歩かない。
”自分は大丈夫”なんて、そんな変な自信は持たない。
当たり前のことなのに、それが出来てなかった、、、それが全ての原因なのです。
自分の甘さと、無知と、無謀さのせい。
あぁ~情けない、なさけない!
こんな事をブログに書くのはちょっとな、、、と思ったのですがこうして言葉として整理しないとまた繰り返してしまいそうで。
遭難はもちろん、転落して意識を失ったり、ケガして身動きが取れなくなったり、熊と遭遇してしまったり、単独登山の場合、こういう状況に陥ったときの死の危険度はとても高くなる。
発見が遅れたり、最悪の場合発見されなかったり。
道迷い遭難の場合、3人に1人が亡くなったり行方不明になったりしています。
1人登山のときは特に注意して、このことを肝に銘じて行動しよう。
あぁ~みんなに迷惑掛けず無事に山から出れてよかった。
でもまた山に行きたくなるんだから困ったもんです。まずは山岳保険。
お疲れ様でした。とにもかくにも無事で何よりでした。
返信削除一人登山で道に迷ったときの焦り感っていったら半端ないですよね。自分も昔やったので冷や汗かいたの思い出しました。山岳保険は絶対入っておいたほうがいいです!
GPSに頼るなんて・・・って思っていましたが、自分も今後検討しています。
正解をGPSと照らし合わせることで、逆にロゲイニングの経験を無理なく積むことにつながるのかなって最近思うようになりました。
とーるさん
返信削除こんばんワン!ありがとうございます。
とーるさんも以前そんな経験が。あの恐怖心はなかなか消えないですよね。今も、思い出したら怖くなる、、、。
今回、山岳保険の重要性を理解しました。絶対入るべきですね!!
”ロゲイニング”って競技があるんですね。初めて知りました~!
どのポイントをどの順番で周って、、、そんな戦略を立てながら皆で周るなんて楽しそう。
確かに、GPSとっても役立ちそうですね。移動履歴が残せるっていいなぁ。
サイクリングやロングトレイルを歩くときとかにも役立ちそうだし。
あぁ~欲しくなってきました!