2015年10月14日水曜日

受け入れる、ということ。





あまりの苦しさに逃げ出したいときがあって、
「この固執した想いから解放されたい。手放したい。」
と、友人にもらしたことがあった。


その友人は、
「固執した想いはその人らしさだったり、
エネルギーの源だったりするから、
無理に手放そうとしなくていいんだよ」
と教えてくれた。


固執した想いとは、
愛する気持ちであったり、夢や希望や目標であったり、
こだわりであったり。


それがエネルギーの源となって、
喜びや悲しみ、楽しみや怒り、寂しさなどの感情が生まれ、
人は様々な葛藤を繰り返しながら生きている。


そう、幸せになるために。
皮肉だけれど、そのために、
ときには想いを手放さないといけないこともある。



父とこんな約束をした。
「彼を連れてくるね。だから頑張ってね。」と。
父はそれを希望と捉え、生きようと頑張ってくれた。


でもね、もう先が長くないと悟った時、
父は自分の死を受け入れ、希望を手放した。
そこに至るまでに、どれだけの葛藤があっただろうか。
悲しみや寂しさ、怒りや憤り、さまざまな感情と向き合って、
出した答えの最期は幸せそうだった。



どんなに願い祈っても、叶わない想いもある。
それを悟ったときに、受け入れることができるかどうか。
「受け入れる」ということが、幸せへの鍵なんだと思う。


愛や夢や希望を手放さないために、
人は、幸せへと自分を導いていくんだ。
それは同時に、多くのことを受け入れていくことでもある。


受け入れることのできる人は、
自分の感情とちゃんと向き合ってる人。


幸せは自分自身の中にある、
ということをちゃんと知ってる人。




だからね、大丈夫。
どんな答えであっても受け入れるから。





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